
みなさま、こんにちは!マルです!
走行会と一概に言っても、バイクショップやバイク用品のお店主催の走行会や各サーキット主催の走行会、有志で行う走行会など、いろいろな走行会がありますね。
ですが、初心者ライダーにとって、初めての走行会では、何をしたらよいのか、まったく見当もつかないと思います。
そこで、ここでは、サーキット主催の走行会での
- バイク走行会の流れ
- 走行会に必要な装備や持ち物
- 走行会におけるマナー
について、ご紹介します!
Contents
*バイク走行会の流れ—走行会への準備(走行会前日まで)—*
バイク走行会はどうやって進んで行くのか、初心者にはわかりにくいと思います。ここでは、走行会の流れを詳しくご紹介していきますね!
参加する走行会が決まったら、少しづつ準備をしていきます。
—参加説明書を良く読む—
参加説明書等には、集合時間や当日の持ち物など、とても大切な事が書かれていますので、ゆっくりと読み、分からない事があれば分からないままにせず、主催側まで問合せをしてください。
また、開催場所への移動時間や移動方法、有料道路の料金などは、事前に調べておくとよいでしょう。
—装備などの補修や取り替え—
装備は、自分自身を守る大切なものです。
ライディングジャケットにライディングパンツなど、比較的軽装でも参加出来る走行会はたくさんありますし、革ツナギのレンタルが出来る走行会も増えてきてます。
走行会の参加条件に合っているなら、今お使いの装備のままでも構わないと思いますが、傷が入ったヘルメットのシールドなどの、傷や汚れ、ほつれ、擦り切れなどは、キチンと補修やキレイに拭いたり、新品と取り替えたりしましょう。
快適な装備だと、ライディングに集中出来、安全走行にも繋がりますよ。
—スペア部品などの用意—
あまり考えたくない事ですが、オートバイには転倒がつきものです。
しっかりした装備を身につけていれば身体のダメージは最小限で済む事もありますが、ブレーキレバーやクラッチレバーが折れてしまっただけで、自走のライダーは、自力で自宅まで戻ることが出来なくなってしまうかもしれません。
なので、
- 自分のバイクに適合するブレーキレバー・クラッチレバー
をスペア部品として用意しておくと万が一の時にも安心です。
走行会への参加が決まったら、早めに頼んだりしておきましょう!
サーキット走行時だけでなく、ツーリングの時にもレバー類を携行しておくと安心ですね。
—走行会用バイクの整備—
サーキット走行は、走行会でも街乗り以上に愛車を酷使します。
日常の運転と比べると高速運転で、しかも、加減速が激しくなるので、タイヤ、ブレーキ、オイル、チェーンなどは消耗が想像以上に進んでしまいます。
いきつけのバイクショップがあれば、サーキット走行に参加することを伝えて点検をしてもらいましょう!その際、交換時期が近そうな消耗品は早めに交換をお願いしましょう。
★タイヤ★
- 空気圧は適正か
- スリップサインが出ていないか
- 溝に異物が噛み込んでいないか
- サイドウォールにひび割れなどがないか
- バルブにひび割れなどがないか
などを中心に点検しましょう。異常があるようでしたら、走行会までに交換して下さいね。
★ブレーキ★
●●●ディスクブレーキ●●●
一般道と違い、サーキットの路面はタイヤのグリップ力が高く、ブレーキにかかる負担が大きくなります。
安全に走行するためには、前後のブレーキパッドの残量を確認することはもとより、パッドの斜め減りやキャリパーのピストンが正常に作動しているかなどを確認しておく必要があります。
また、ブレーキフルードが古くなっている場合には、フェード現象やベーパーロック現象(ブレーキが利かなくなる現象)を起こす原因となる危険性があるので、前回の交換から時間が経っている場合やフルードが変色している場合にはあらかじめ交換しておきましょう。
また、ブレーキキャリパーの固定ボルトや、ブレーキパッドの固定ボルトの弛みのチェックも忘れずに!
特に、リアブレーキの点検はおろそかになりがちですので、この機会にしっかりと点検して下さいね。
●●●ドラムブレーキ●●●
インジケーターをしっかり確認し、限度が近いようならシューの交換をしましょう。
(シューとは、ブレーキが摩擦によってかかる部分のこと)
また、ブレーキワイヤーの遊びもしっかり調節しましょう。
●●●ブレーキレバー・ブレーキペダル●●●
レバーやペダルなどの動く部品の軸には、定期的な清掃やグリスの給脂が必要です。
ペダルやロッドの固定ボルトの締め付け点検も忘れずに。
★チェーン★
一般道での走行と比べると、サーキット走行はチェーンにも非常に負荷が掛かります。
車両の取扱説明書・注意書きラベルに記載された遊び量を確認し、遊びの量が規定の範囲から外れていたら、調整しましょう。
また、同時に、
- チェーンに脂が付きすぎてないか
- コマが固着していないか
- 前後スプロケットの歯がすり減っていないか
も確認し、状態や消耗が激しい場合には交換をしてください。
特に、前側のスプロケットはカバーなどを外さないと状態が確認出来ない車両が多いので、この機会に是非しっかりと確認しましょう!
★エンジンオイル・ギアオイル★
●●●4ストロークの車両●●●
サーキット走行は、通常の走行と比べるとエンジンの回転数の高い状態が長い時間続きますので、エンジンオイルやギアオイルも急速に消耗してしまいます。
- エンジンオイルの色
- エンジンオイルの量
などを点検し、必要であれば交換しておきましょう。
また、オイル漏れは自身の安全だけでなく、一緒に走行している他の全てのライダーを危険に晒しますので、
- エンジン全体
- オイル注入口(オイルフィラー)
- オイル排出口(ドレンボルト)
- オイルフィルター
- (オイルクーラー装着車はオイルラインの継ぎ手)
などからオイルのにじみや漏れがないか、必ず点検し、オイルの注入口・排出口については、ネジ等の締め付け具合も、確実に、点検して下さい。
●●●2ストロークの車両●●●
2ストロークの車両のエンジンオイルは、走行のたびに燃えて消費されます。
オイルが無くなるとエンジンに深刻なダメージを与えるような,非常に危険な状態になりますので、参加の前には必ず、エンジンオイルをオイルタンクに満タン補充してください。
また、予備のエンジンオイルを1本持参しておくと、安心ですよ。
また、2ストロークの車両のギアオイル(ミッションオイル)の交換はついつい忘れてしまいがちですので、前回の交換時期が不明な場合は、この機会に是非交換してしまいましょう。
シフトチェンジの感触がスムーズになって、走行に集中することが出来ると思いますよ!
★冷却水(水冷車両のみ)★
水冷の車両のみの点検項目です。サーキット走行直後の水温と圧力は非常に上昇しますので、
- 冷却水の量
- ラジエターキャップが劣化してないか
- ウォーターホース類はゆるんでないか
- ラジエターコアが潰れたり、歪んでないか
などを点検しましょう!
冷却水やラジエターキャップは年数が経つと、おのずと性能が劣化してきます。
前回の交換から時間が経過している場合は、この機会に交換しておくことをおすすめします!
また、冷却コアに泥が詰まっていたり、潰れてしまったラジエターは冷却効果が下がって、オーバーヒートの原因になりますので、この機会に清掃・修正しましょう!
★サスペンション★
初めてのサーキット走行であれば、特別なセッティングなどは考えず、いつもどおりの状態で参加するのが一番です。
ですが、サスペンションからのオイル漏れがあると、漏れたオイルがブレーキやタイヤに付着し、大変危険な状態になりますので、しっかりと点検してください!
また、リアサスペンションの状態の確認が大変な時やわからない時には、迷わずに、バイクショップの整備士さんにお願いして下さい。
*バイク走行会の流れ—走行会の前日にするべきこと—*
いよいよ明日はサーキット走行会!
天気も気になりますし、テンションもどんどん上がってきますが、当日の朝は慌ただしいのが常ですから、気持ちを少し落ち着かせて、前日のうちに忘れ物などの再チェックしましょう!
—ガソリンは満タンに!—
オートバイを車両に積んでいく人は、車に積む前にガソリンは満タンに。
余裕があれば、ガソリン携行缶にも予備のガソリンを入れておくとイイでしょう。
自走の人は、サーキットから一番近いガソリンスタンドで、必ず「満タン」に補給して下さい。
—早めに就寝—
睡眠不足は、安全で、楽しく走行することの大きな妨げとなります。走行会の朝はかなり早い場合が多いので、出来るだけ早めに就寝して下さいね。
*バイク走行会の流れ—走行会当日の流れ—*
無事に会場に到着したら、会場スタッフの案内に従ってオートバイを所定の位置にとめて下さい。
通常、サーキットのピットは使用出来る範囲が決まっています。
また、お互い譲り合って使うよう案内があると思いますが、主催者から使用するピットの番号などを指定された場合は、その指定されたピット番号のピットにオートバイを停めましょう。
各々のピットは同じような感じなので、自分のバイクの場所がどこだか分からなくなる事が多々あります。
自分のバイクを停めたピットの番号は、しっかりと覚えておきましょう!
また、走行会が始まるまでの時間帯は、他の車両が走行している事も多いので、ピットレーンは勿論、パドックなどでの移動の際は、周囲の安全を確認し、事故の無いように気をつけて行動して下さい。
一般的な走行会は、
- 参加受付
- 車検
- ライダーズミーティーング(走行前ブリーフィング)
- 走行開始
- 終了ミーティング
- 解散(帰宅)
といった流れで開催されます。
—参加受付をする—
バイクの置き場所が決まったら、まずは受付を済ませます。
直前にバタバタと行動すると、思わぬトラブルを引き起こしかねません!
早め早めに、落ち着いて、余裕を持って行動しましょう!
—車検の準備—
ほとんどの走行会では、ウインカーやヘッドライトなどの保安部品は取り外しやテーピングを求められます。
これは、万が一の転倒の際の、ガラス片などの飛び散りを防止し、自身の安全は勿論のこと、他の参加ライダーの安全も確保しなければいけませんので、しっかりと行って下さい。
走行会によって求められる準備に細かい違いはありますが、サーキットを走行するにあたり、以下のような車検の準備が必要になりますので、確実に行いましょう。
★バックミラー★
殆どの走行会では取り外しを求められますので、取り外しましょう!
取り外しが必要ない場合やミラーが方向指示器を兼ねていて容易に取り外せない場合は、鏡の部分にガムテープを貼付け、割れた時にも飛散しないように処理します。
★灯火類★
ヘッドライト、前後ウインカー、尾灯、後部反射鏡は全てテーピングをします。
最近の車両は常時点灯式ですので、ヘッドライトレンズは非常に熱を持ちやすく、梱包用の透明なテープは溶けてしまう事がありますので、なるべく、黒の布のガムテープでテーピングして下さい。
あらかじめヒューズボックスの位置を調べておけば、ヘッドライト用のヒューズを抜くだけで、ヘッドライトは消灯出来ますよ!
布のガムテープは様々なカラーのものが売ってます。ちょっとオシャレにテーピングするのも良いかもしれません!ぜひ、挑戦してみてください!自身のバイクのカラーと上手くコーディネートして楽しみましょう!
★ナンバープレート★
取り外しを求められる走行会と、取り外してはいけない走行会があります。
そのそれぞれに意味や目的があると思いますので、必ず、主催者に問い合わせして、確認して下さい。
★タイヤ★
自走で来たライダーの方は、移動途中に異物を噛み込んでいる可能性大ですので、タイヤの溝に異物が噛み込んでないか、確認して下さい。
また、空気圧計(タイヤゲージ)を持っている人は、空気圧に変化がないかも合わせて確認してください。
ほとんどのサーキットに空気入れは置いてありますので、もし空気が抜けてしまっている場合は適正な数値までタイヤの空気を補充してください。
ただし、前日までの空気圧と大きく違っている場合は、パンク、もしくは異物がタイヤに刺さっている可能性があります。再度しっかりとタイヤの点検をお願いします。
空気圧の変化に異常がないようならば、サーキット走行に適した空気圧に調整してみましょう。
加速減速が繰り返されるサーキット走行は、一般道での走行と比べるとタイヤの空気圧が著しく上昇しますので、あらかじめ規定の空気圧から1割程低めに調整しておくとよいと言われています。
タイヤメーカーさんが主催している走行会なら、あなたが使っているタイヤに最適な空気圧を教えてもらえますので、是非気軽に聞いてみましょう。
★各部の増し締め★
前日までにおおよその点検は済ませていると思いますが、最終的な締め付けのチェックを行います。
特に
- オイル注入口(オイルフィラー)
- オイル排出口(オイルドレン)
- ブレーキキャリパーの固定ボルト
- 前後アクスルシャフト
の締め付けはしっかりと再点検して下さい。
また、サーキット走行は、エンジン回転数が高い状態がいつもよりも長く続きますので、半端ない振動が起こり、カウルやスクリーン、フェンダーなどを留めているボルトなど、普段余り意識する事のないボルトが振動で弛んでしまいます。
走行中にボルトが弛んで脱落すると、パーツの落下の危険性があります。
さらに、脱落したボルトを踏んだオートバイがパンクしてしまったり、踏みつけて飛んだボルトが後続のオートバイのスクリーンやヘルメットのシールドを割ってしまったりする事もあり、安全走行が保てなくなりますので、走行前は勿論、走行の合間にも点検をしてください!
点検済みのボルトには、小さく切ったガムテープを上から貼っておくと、脱落防止になりますよ。
★ヘルメット★
朝早くに出発して自走で来たライダーのヘルメットのシールドには、虫などが付着している事がとても多いです!
持参したウェットティッシュや、水に濡らしたウェスなどでシールドをキレイに拭きあげておくと、視界も良好になり、走行に集中出来ますよ。
—車検を受ける—
準備・点検が済んだら、オートバイを車検場まで押していき、主催者によるチェック(車検)を受けて下さい。
不合格の場合はどこが悪いのかをきちんと聞いて、再整備の上、車検を受け直します。
オイル漏れなどの大きな不具合は、現地で直す事はまず不可能です!
そういった点でも、前日までの事前点検はとても大切です。
また、オートバイに乗って場内を移動する際は、たとえ短い距離でも、必ずヘルメットを着用して下さい。
<<<ちょっと、豆知識!手荷物や貴重品の管理には気をつけて!>>>
手荷物や貴重品、走行の為に外したパーツなどは、基本的に各自の責任で保管することになります。
コインロッカーなどの設備があるサーキットはほぼないので、ピットの隅に荷物をひとまとめにまとめて、置いておくことになると思います。
なくなってしまったということがないように、キチンとまとめておいてください!
お友達と参加している場合、走行時間が違うなら、お互いの荷物の見張り番をしたらよいと思います。
—ライダーズミーティング(走行前ブリーフィング)を受ける—
ライダーズミーティングでは、タイムスケジュールの他、そのサーキットや走行会独自の注意事項やルール、マナーなど、走行会を安全に行う上での、とても大切な事が説明されますので必ず出席して下さい。
初めて参加される方は出来るだけ前の方で、ひとつも聞き逃さないぞという気持ちで、聞いて下さい。
また、Q&Aの時間が必ずありますので、恥ずかしがらず、不明な点は必ず主催者に聞いてください。
あなたがわからない事は、きっと他の人もわからないと思います。
それぞれが違った解釈をしたまま一緒に走行するととても危険ですよね。
あなたの身を守る事は、他人の身を守る事に繋がる事を忘れずにいて下さいね。
—いよいよ走行開始—
いよいよ自分の走行時間が近づいてきました!
テンションはどんどん上がってきますが、深呼吸でもして気持ちを落ち着かせてください。
★タイムスケジュールの確認★
走行会では、複数のクラスが時間をずらして走行しますので、自分のクラスの走行時間をしっかり把握しておいてください。
事前に配布されているタイムスケジュールに則って走行会は進行していきますので、見やすい所にガムテープで貼付けておきましょう!
(タイムスケジュールの、自分のクラスのところを、蛍光ペンや黒いマジックで囲っておくと、一目でわかりやすくなりますよ!)
小さな壁掛け時計なども一緒に置いておくと時間の確認に便利です。
違うクラスの友達と喋っていたらいつの間にか自分の走行枠が始まっていた…なんて事がないように、早め早めに確認、行動しましょう。
また、ピット内はエンジン音などで場内アナウンスが聞こえにくいこともありますので、走行会が時間通りに進んでいるのか分からなくなったときは、遠慮なく、会場スタッフに聞いて下さい。
★身体・心・バイクの準備★
早め早めの行動をと言っても、あまりに早い時間から完全装備でスタンバイすると大変疲れてしまいます。
通常、自分の走行枠の30分ぐらい前からアナウンスがあると思いますので、
- 軽装のあいだにトイレを済ます(約25分前)
- 軽くストレッチを行う(約20分前)
- ヘルメット・グローブを除いた装備を身につける(約15分前)
- エンジンを始動し、軽く暖機運転を行いながら、バイクに異常がないかをチェック(約10分前)
- ヘルメット・グローブを装着し、バイクに跨がり、待機位置に移動(約5分前)
といった流れで、準備しましょう。
ヘルメットのアゴヒモ、グローブのベルクロ、ジャケットのファスナーなどの閉め忘れがとても多いので、コースインの前には必ず再確認して下さい。
また、ストレッチなどの準備運動は走行会に限らず、バイクに乗る際にはとても大切です。
手首、足首を回したり、首を回したり、脇を伸ばしたり。バイクを乗った後の、疲労の仕方が少しは軽減すると思いますので、はずかしがらずに、運動しましょう!
★いざ、走行!★
いよいよコースイン!
ですが、走行前ブリーフィングの内容をもう一度思い出し、周囲の安全に注意しながら思う存分楽しんで下さいね。
最初の1~2周は、オートバイやコースのコンディションを確認するつもりで、少しペースは控えめに。
サーキット走行は走行速度が速い為、万が一転倒した場合、自走のライダーの方は、帰宅が出来なくなってしまいます。
常に、安全を確保しながら、走行を楽しみましょう!
—もしも、走行中に異常を感じたり、ガス欠になってしまったら?—
走行中に、バイクに液体漏れや振動などの異常を感じたら、無理に走行を続けたりピットまで辿り着こうとはせず、左手を上げて後続車両に異常をアピールし、コースを離れて安全な場所にバイクを停め、自分自身はコース外に避難して下さい。
異常が発生したまま無理に走行を続けると、あなた自身だけでなく、一緒に走行している他のライダーの安全が守られなくなってしまいます。
また、走行中にガソリンの残量が残りわずかになると、スロットルを操作しても加速しなくなったり、下り坂でエンジンが止まったりします。
この状態のままで走行を続けると、追突事故を誘発する可能性が非常に高くなります。
異常を感じたり、ガス欠の症状が出た場合は、
- 慌てずに、左手を上げて後続の車両に異常の発生を知らせる
- 前方を確認し、安全にオートバイを停める事が出来る場所を探す
- 後方に注意しながら緩い角度でコースを外れ、先ほど探した場所にオートバイを停める
- 自分自身はコースの外に避難する
ようにしてください。
走行時間が終了すれば、オートバイはサーキットの回収車でピットまで運んでもらえますし、安全に避難出来ればオートバイが傷つく事はありませんので、不具合の修理やガソリンさえ補給すればまたそのまま走れますので、大丈夫です。
なので、異常が発生したときには、無理をして走行を続けないでください!
あなたの身の安全を守る事は、結果的に一緒に走っている他のライダーたちの安全を守る事になりますので。
—次の走行時間までにするべきことは?—
走行会は、1日に2~3回、サーキットを走ることが多いです。
走行時間の合間には、
- 出来ればリラックス出来る服装に着替える
- オートバイが冷めてから、各部の締め付けやオイル漏れしてないかなどを確認
などを行ってください。
走った印象などを友達と話し合ったりするのも、とても楽しいですよ。
また、他のクラスのライダーの走行シーンを見学するのもとても勉強になります。見学する時は、周囲の安全を確認したうえで、
- どんなラインを走っているのか
- どの辺りでブレーキをかけているのか
- どの辺りからスロットルが開いているのか
- ライダーの視線はどこに向いているのか
に注目してみて下さい。上手いと思えるライダー程、早くから遠くに視線を送り、視線でオートバイを動かしている事に気付くと思います。(オートバイは目で動かす乗り物というくらいですので)
そういうところをマネしてみるのも、自分のスキルアップにつながると思いますよ!
—走行が終わったら—
無事に走行が終わったら、後片付けを始めましょう。
サーキット走行用に外した保安部品などを順番にオートバイに組み付けてゆきます。
この時、意外と忘れやすいのが、テーピングしたガムテープの剥がし忘れや、外しておいたヘッドライト用ヒューズの装着です。
特に、ブレーキランプやリアのウインカー、後部反射鏡のガムテープを剥がすのを忘れてしまうと、走行中にはなかなか気付きませんし、自分では合図を出しているつもりでも、後続車両には全く分かりませんので大変危険です。
また、サーキット走行用にタイヤの空気圧を調節した場合は、一般公道用の空気圧に再調整する事を忘れずに。
—終了ミーティングに参加しよう—
最後の走行が終わって後片付けが終わると、最後の終了ミーティングの時間が近づいていると思います。
各種表彰があったり、ジャンケン大会があったりと、色々と盛り上げてくれますので、時間の許す限り、終了ミーティングには参加しましょう。(自身のタイムなどもわかりますよ!)
—安全に帰宅しよう—
走行会が終了しました!お疲れ様でした!
あとは無事に家に帰るだけですが、サーキット走行は肉体的にも精神的にも疲れますので、帰り道はあまり無理をせず、少しペースを落とし、休憩を多めに取って走行しましょう。
また、サーキット走行は、ガソリンの消費が激しいので、サーキットを出てすぐのガソリンスタンドで満タン給油をしてから帰りましょう。
*初心者必見!走行会に必要な装備や持ち物はこれ!*
走行会に必要な装備や持ち物をご紹介しますね!
—書類関係—
- 参加受理書・領収書・振り込み証など
- 健康保険証(コピー)
- 運転免許証
- MFJライセンス・サーキットライセンス(取得済みの場合)
- 筆記具・認め印
などは、ほとんどの走行会で必要となりますので、忘れないようにしましょう。
特に、健康保険証は、一般道での走行時、万が一の時にもあると助かりますので、コピーを自賠責保険・任意保険の証書と一緒の袋にしまっておきましょう!
また、当日、急に書類を書く事もありますので、筆記具や認め印も携行しておくとよいでしょう。
—装備関係—
走行会の会場で、「ヘルメット忘れた~!」とか、「ブーツがない!」という、声を時々耳にしますので、オートバイを車に積んでサーキットに向かう人は、
- ヘルメット
- グローブ
- ライディングブーツ
- ライディングウェア
- タオルや着替え
など、ライディングに必要な装備は忘れずに車に積んで下さい。
あと、意外と忘れがちなのがオートバイのキー。
前日に、オートバイを車に積んだあとにキーを抜き、キーのことを忘れて、会場まで来る人も時々居ますので、忘れないようにして下さい。
自走で会場まで来るライダーの方は、ライディングブーツとは別に、スニーカーを一足持ってくれば、走行の間の待ち時間が快適になりますね。
—整備用具関係—
走行会の当日には、オートバイが安全にサーキットを走行出来る状態にあるかをチェックする「車検」というものが行われる事が多いです。
一般的に実施されている車検とは異なりますので、ご注意を!
バックミラーの取り外しや、灯火類へのテーピング状態などが重点的にチェックされます。
これに合格しないと、たとえ走行会でもサーキットを走ることが出来ません。
オートバイを車に積んでいく人以外は、バックミラーの取り外しや灯火類へのテーピングは、当日会場に到着してから行うことになりますので、
- 現場での車検整備に必要な、自分の愛車に適合した車載工具など
- テーピング用のガムテープ(布のガムテープがベスト)
- タイラップ(結束バンド)
- ハサミ・カッター・ニッパー
- 空気圧計(タイヤゲージ)や携帯型空気入れ(あれば便利)
- ウェットティッシュ
- ウェス(雑巾)
などは事前に自分で用意しておく必要があります。
走行会に何度も行くようになったら,「走行会セット」として、何かにひとつにまとめておくと、便利ですよ。
大掛かりな工具を自走で持ち運ぶのは大変ですので、最初のうちは、愛車に標準で付属している車載工具にハサミやニッパー、カッターなどを足した程度で構わないと思います。
(車両に付属している車載工具は、何回か使用しているうちに、ボルトやナットを舐めてしまうことも多いので、ドライバー(特にプラス)やメガネレンチ・スパナ(8・10・12mm)などをホームセンターなどで売っている工具と入れ替えておくとよいですよ。)
また、走行会によってはゼッケン番号を貼り付ける必要がある場合がありますので、色が指定されている場合はその色のガムテープ(布)を用意しておいて下さい。
—スペア部品—
オートバイには転倒がつきものです。
まだ、走り始めて1回目の走行時なのに転倒してしまって、ブレーキレバーやクラッチレバーが折れてしまわないとも限りません!スペア部品がなかったら、2回目や3回目は走ることができなくなってしまいます。
そうならないためにも、スペア部品は持っていくことをおすすめします!
レバーが折れないように、転倒しないように、と考えながら走っていても、楽しくないですよね?
自分のバイクに適合するブレーキレバーやクラッチレバーを、スペア部品として用意しておくと万が一の時にも安心ですね。
部品が届くまでには結構時間がかかりますので、走行会への参加が決まったら、いきつけのバイクショップで注文しておきましょう!
サーキット走行時だけでなく、ツーリングの時にもレバー類を携行しておくと安心ですね。
*走行会におけるマナーについて*
整備が出来ていないオートバイで走行する事は、あなただけでなく、一緒に走っている他のライダーの命にまで、危険がおよびます。
あなたのバイクのカウルから脱落した小さなネジ1個が原因で、後続車のタイヤが高速走行中にパンクしないとも限りません。
だからこそ、走行会開催日の前から、そういうことが起きないように、整備したりして、完璧なバイクに調整してから、走行会に臨むんです!
ピットイン・ピットアウト、追い抜きや追い越しの手順やフラッグの意味をしっかりと理解することも同様です。
あなたの無理な車線変更や、合図なしに急にピットインしたりしたことが原因で、後続車が転倒してしまったら…楽しい走行会が悲惨なことになってしまいます。
あなたの身を守るという事は、結果的に他人の身も守ることに繋がります。そして、マナーでもあります!
これは一般公道でも同じです。
走行会に参加してるライダー全員が、安全に、楽しく走れるようにするのが、最大のマナーだと私は思います!それは、個人個人が行わないといけないことなのです。
*まとめ*
走行会と言っても、サーキットで行われるものは、ちょっと参加しずらいなぁ~と敬遠されがちですが、一度、走ってみると、楽しいことに気づかされます!
しかも、他のクラスの上級者のライダーの走りを見れるので、自分とはどう違うのかということが、わかると思います。
初心者ライダーや女性ライダーの方は特に、私はちょっと・・と思ってらっしゃる方が多いと思いますが、一度、足を踏み入れてください!
マナーを守って走行すればきっと、楽しい~ってなりますよ!
安全に!楽しく!スキルアップになる!バイク走行会に、みなさん、参加しましょう!